自然の草花の美しさを味わいながら、「生け花」を楽しみましょう。
はじめまして。
島岡香峰と申します。
いにしえの古都「奈良」、山辺の道の麓 天理市にて山村御流の「生け花」教室をひらきながら、日々を楽しんでいます。

日本の四季「春夏秋冬」に咲く自然の草木・花々を活かして、生け花を活けています。
「生け花」をしている時が一番楽しく、心穏やかになり、幸せな気持ちになります。

当方は片田舎の辺鄙な場所でありながらも、お花を楽しむために、お花に引き寄せられて近畿(奈良・大阪・京都・兵庫・和歌山)一円から「山村御流」華道教室に足を運んで頂いています。

私が「いけばな」をしていなければこの様な多くの方々との出会いや楽しい時間は無く、本当に良かったと思っています。


こちらのHPを見て頂き、「お花」に少しでも興味を持たれた方は、一度ご連絡下さいませ。
一緒に「華」の素晴らしさを楽しめたら良いなと思っています。

立浪草


初夏の野山に生える立浪草を採取してきて、白い花器に活けました。
清楚で可憐なのですが、凛とした力強さが魅力的です。
(島岡 香峰 作)


立浪草について
本州から九州、それに朝鮮半島から中国・台湾、インドシナに分布。山野の林縁や丘陵地に生え、高さは20〜40センチ。
5月から6月ごろ、淡い青紫色の泡立つ波のような唇形花を咲かせる。
日の当たる方向にむかって咲き、ピンクや白色もある。


松 / つつじ


松を主体に、つつじを対象に活けました。

一年中青い「松」と初夏に花を咲かす「つつじ」がお互いに引き立て合いながら共生する様子を表しています。

「ツツジ」は俳句における春の季語でもある。
また「躑躅花」(つつじばな)は、短歌(和歌)における枕詞としても使用される。この場合は「花のように美しい君」という意味から「にほふ」や「にほえをとめ」にかかる。

·躑躅いけて 其陰に干鱈(ひだら) さく女
 - 松尾芭蕉
·つつじ花 にほえ娘子(をとめご)
 桜花 栄え娘子 - 柿本人麻呂

大山蓮華


近隣の野山で採取した大山蓮華を活けた作品です。(生徒様の作品)

【大山蓮華】
本州、関東地方以西から四国、九州に分布。
山地に生え、高さは3メートルほど。
葉は楕円形から倒卵形で、互生。
5月から7月ごろ、芳香のある真っ白な花を下向きまたは横向きに咲く。
紅色の雄しべが目立つ。
別名「みやまれんげ(深山蓮華)」

●モクレン科モクレン属の落葉低木
 学名は Magnolia sieboldii ssp.japonica

岩 / 石菖


初夏の小川の風景を表しています。
岩と岩の間から石菖が生えていて、その草陰にサワガニが休んでいる様子です。

こちらの石菖・岩も近くの川で採取してきました。(生徒様の作品)

【石菖】
●本州、四国、九州、それに東アジアに分布。渓流の水辺などに生え、高さは15〜30センチに。葉は線形で、斑入りの園芸品種がよく植栽されている。
3月から5月ごろ、細長い穂状花序に黄緑色の目立たない花を咲かせる。
根茎は「石菖(せきしょう)」と呼ばれ、漢方では鎮静や鎮痛、健胃薬として利用される。

●ショウブ科ショウブ属の常緑多年草。
 学名 Acorus gramineus
 英名 Japanese sweet flag

三つ葉あけび
   / もちつつじ


自然に野山の木の枝から垂れ下がる様子を表しました。
どちらも、野山にて採取してきました。

(生徒様の作品)

【もちつつじ】
●本州、山梨県以西から岡山県までと四国に分布。アカマツ林など、明るい林内や林縁に生え、高さは1〜2メートルに。葉は楕円形から卵形で互生し、枝先に集まってつく。

4月〜6月ごろ、淡い紅紫色の花を咲かせる。花冠は深く5裂し、上萼片には濃紅色の斑がある。雄しべはふつう5個だが、6〜10個のものも有り。萼片や花柄には腺毛が密生し、よく粘ります。雄しべが10個あるものは「アワノモチツツジ(阿波の餅躑躅)」と呼ばれる。

●ツツジ科ツツジ属の半常緑低木
 学名 Rhododendronmacrosepalum
 英名無し

五月梅 / なつはぜ


こちらは、庭に咲いていた「五月梅」と、近隣の野山で採取してきた「なつはぜ」を高さのある花器に活けました。
初夏になつはぜから、五月梅が垂れ下がりながら咲いている美しい景色を表しています。(生徒様の作品)

【なつはぜ】
○日本各地をはじめ、朝鮮半島南部や中国に分布。丘陵や二次林に生え、高さは1〜2メートルに。葉は楕円形または長楕円形で、葉縁や裏面には粗い毛が生え、互生。
5月から6月ごろ、枝先の総状花序に、淡い黄褐色の花を咲かせる。
秋には果実が黒色に熟し、甘酸っぱくて食べることができる。
名前は、夏のころから「ハゼ」のように紅葉するということから。

○ツツジ科スノキ属の落葉低木
 学名 Vaccinium oldhamii
 英名無し

かえで / 芍薬


野山で採取した「かえで」と「芍薬」を白い花器に活けました。
「かえで」を主として線を活かし、「芍薬」を対象に添えています。

「かえで」は庭に生えていたのを採ってきました。また、「芍薬」は近隣の野山から採集しました。

後方:二枚屏風 御所車
御所車を描いた二枚屏風の前に活け、色のコントラスの美しさも楽しめます。
(生徒様の作品)

【かえで】
カエデ科カエデ属の植物の総称。
世界に約200種,日本に十数種あり,日本産ではイロハモミジ類がその紅葉の美しさで代表的。材は緻密で細工物や器具材とする。
サトウカエデ・イタヤカエデの樹液からは糖分を採る。そのほかハウチワカエデ・メグスリノキなどがある。モミジ。古名カエルデ。 秋。
リンク